マラセチアとは、酵母用真菌と言われるカビの一種で、健康な犬の皮膚にも存在する常在菌です。皮脂を餌に生きている常在菌ですが、何らかの原因で異常にマラセチア菌が増えてしまった状態がマラセチア皮膚病です。
症状として、皮膚の赤み・べたつき・痒み(特に耳の中、脇、内股、指間、四肢、顎下に多い)や、独特の臭いがあることが特徴です。耳の中で繁殖するとこげ茶色や黒っぽい耳垢が出ます。
では、マラセチアが増えてしまう原因とは何でしょうか?それは、以下の二つが大きな要因です。
①皮膚の抵抗力が落ちている
②体の免疫力が落ちている
ことです。
①皮膚の抵抗力が落ちている状態とは、多くの場合皮膚の乾燥から始まります。健康な皮膚は表皮のセラミドという脂質がしっかり満たされている状態ですが、何らかの原因によりセラミドが減少してしまうと皮膚はもろくなります。もろくなることで乾燥しやくなると脂を分泌し、その脂が分解された脂肪酸がマラセチア菌の餌となって増殖してしまうのです。皮膚のセラミドが減少してしまう原因が健康な皮膚の乾燥、つまり潤いを保てない皮膚環境なのです。
②体の免疫力が落ちてしまうと、様々な病気に繋がります。特に免疫細胞の6割が腸に存在しますが、腸の状態は皮膚の状態と密接に関わっています。免疫を担う腸の状態が悪いことで皮膚の疾患にかかりやすくなるのです。
①も②も根本からその原因を解決するには食事療法が最も効果的です。マラセチアの治療は薬用シャンプーや保湿、抗菌薬などの使用ですがそれはあくまでも増えてしまったマラセチア菌を抑えるだけの対処療法なのです。
マラセチアにおいては、潤いのある皮膚を作れる体内環境、腸の状態を健康に保つ免疫力の強い体作りとして、食事療法は根本的にマラセチアを改善に導く最も大切なことなのです。
ホリスティックウェイブスではマラセチアに特化した「皮膚をサポートする食とスキンケア講座」をマンツーマンで行っています。講座の詳細は下記公式ホームページよりご覧いただけます。